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10年くらい前かしら、”夏子の酒”を読みました。 夏子が幻の酒米を育て、酒造りをする様子は、羨ましく感動的でした。 今になって思えば、「山田錦を育て酒を造ってりたい」との夢を持ったのも、 夏子の酒の影響なのかもしれません。
山田錦の苗 1998年、ネットで偶然知ったサノヤさんから、山田錦の苗を20本程分けていただくことが出来ました。それを家のプランターと親戚の田圃で育てたところ、秋には頭を垂れ立派な稲穂から、両手いっぱいの籾が収穫できました。 このまま籾を増やし続ければ、お酒が造れるかもしれない…。夢が実現出来そうな予感がありました。 2年目の山田錦(1999年) 2年目の春、娘の思いをおもしろがった父親が、山田錦を栽培してくれる事になり、両手いっぱいの籾は苗になり田圃に1列(約10メートル)植えられました。 全く未知の品種なので、コシヒカリと同じつもりで育てたら、背丈ばかりがのび、コシヒカリに花が咲いても山田錦には穂の姿すら見えず「これは稲にならないね!」と半分諦め始めたころ、やっと花が咲き、一安心! そして秋、コシヒカリの刈り入れの終わった田圃に、ぽつんと残った山田錦の稲穂は、すずめの格好の標的に!黄色く色づかないけど、雀に食べられてしまっては大変!と、慌てて刈り取り家の庭で天日干しにしました。 丈の長い稲は近所から珍しがられ説明が大変だと言いながら父親は、どうにか実った稲に一安心!の感がありました。そして脱穀した籾は約12キロ程になりました。 どうしよう 米はどうにか作れそうです。問題は酒を造ってくれるお蔵が有るかどうか? そんな時、知り合いの酒屋さんが雄町米を育て酒を造った話しを聞きました。 そのお蔵さんが、「その時は作っても良いよ!」と言って頂けたので、じゃあ、やってみようか?と話が決まりましたが、またもや問題が…! 山田錦は山田穂を母とし短稈渡船を父として品種改良で作られた米なので、親帰りをする心配があるとのこと。 じゃあ、正式な種籾を手に入れれば良いじゃない!と四方八方手を尽くしましたが、諸事情から栃木県で山田錦の種籾は入手出来ない事が解りました。 兵庫県に知り合いでもいれば話しは違ったのでしょうけど…。とりあえず今までの籾を使うことにしました。